占星術における10惑星の意味と象徴について

占星術で使用する惑星(プラネット)は太陽・月と太陽系の惑星…水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星を扱い各個人の性格や資質・運命傾向にどのような影響を与えるかを占います。動きの遅い天王星・海王星・冥王星は影響も個人に与える影響も強く、長期間に及びます。

 

〇太陽(The Sun)

キーワード:人生の目的・自我・公的な自分の顔・父・夫

占星術で太陽は各個人の基本的なパーソナリティーを象徴し、生命力と活力を意味します。太陽はホロスコープの中でも最も重要な意味を持ち、人間としての尊厳と気高さを意味し、この世に生まれて自分の人生の向かう方向性を暗示します。太陽と角度を取る惑星がその人個人の人生の目的や人生で出会う人、運命の方向や人生の転機を色濃く暗示しています。

 

〇月(The Moon)

キーワード:個人の感受性・無意識・私生活の態度・母・妻

占星術で月は個人の生まれ持った本人の感受性や気質を決定します。特に生まれ持った子供時代の家庭環境や母親から受ける幼児体験と密接な関係があり、成長後の本人の家庭生活や人間関係に影響を与えます。月の影響が調和的であれば人に対して順応性があり、ソフトな性格から人当たりもよく円満な人間関係を築きやすく、月の影響がハードな場合は精神的な浮き沈みや精神的なストレスを受けやすく、対人関係ではストレスを感じやすいでしょう。

〇水星(Mercury)

キーワード:知識・コミュニケーション能力・通信・文筆活動

占星術で水星は個人のもって生まれた思考力や学習能力を司ります。本人が生きていく過程でどのような分野に適性があり、知的興味が向かうかを暗示しています。占星術ではその人の適性や能力をみるときに水星を一つの判断材料として分析します。水星が良い影響を個人に与えると、知的レベルが高く、職業的有能さとして能力を発揮し、水星と調和的な角度を取る惑星がその仕事の分野や方向性を色濃く暗示していると言えます。

 

〇金星(Venus)

キーワード:人生の楽しみ・趣味・恋愛・美・お金の価値観・女性性

西洋占星術で金星は女性を意味する記号として用いられていることから、金星は女性的な魅力を表すもの一般を意味します。人生を生きる意味で欠かせない愛・美・芸術・社交・所有欲などを司ります。個人のホロスコープでは金星のエネルギーがプラスに働くと非常に社交的で魅力的な人物になりますし、反面金星のエネルギーがマイナス面として作用すると贅沢さや怠惰な印象になります。また占星術では恋愛運を判断するときに使います。

 

〇火星(Mars)

キーワード:積極性・活動力・闘志・肉体的なエネルギー・男性性

占星術で火星は夜空にひときわ赤く輝くことから、燃え盛る炎や血のエネルギーとして、古来より戦いや流血のイメージから凶星として扱われて来ました。火星のエネルギーは非常にパワフルであり、男らしく活動的な意思を本人に授けます。厳しい人生を生き抜く中では火星のエネルギーを建設的に使うことができれば、困難な人生を生き抜く勇気を与えるでしょう。ただしこのエネルギーがマイナス面で働くと、物事に性急になり過ぎ、感情を爆発させるなど、火星は男性を意味する記号として用いられることから性エネルギーとも関連しています。

 

〇木星(Jupiter)

キーワード:幸運・拡大・保護・富・利益・楽観的・壮年の人物

占星術で木星は最大の吉星として解釈しています。木星は人生での豊かさや願望成就への導き手として、各個人のホロスコープで木星の配置しているハウスに恩恵をもたらすと言われています。木星のエネルギーが個人に調和的に働くと、自愛に満ちた精神的に豊かな人物となり、人生に豊かさや繁栄がもたらされます。また木星のエネルギーがマイナスに働くと、物事に対して楽観的になりすぎ、すべてにおいて過剰・放埓・怠惰といったことを招きやすくなるでしょう。木星の公転周期は約12年ということから各ハウスに1年ごとにめぐるため、占星術では年運を見るときに木星のハウスを幸運・拡大の方向性として扱います。

 

 

〇土星(Saturn)

キーワード:制限・試練・束縛・勤勉・忍耐・孤独・猜疑心・初老の人

占星術で土星は人生を生き抜く上で避けては通れない人生の試練や乗り越えるべきテーマを意味します。それは人生を生き抜く上で重要な学びと言えます。土星の与えるテーマは各個人によって影響がありますが、自分自身を磨き苦難を生き抜く忍耐を与えます。土星の公転周期は約29.5年です。人生の転機を見るときには土星のテーマを判断材料として扱います。土星がプラスに働く時は堅実で忍耐力を必要とする分野で安定した力を発揮します。また土星がマイナスに働くと、人生に失望や不満が多く、ネガティブな感情が鬱や引きこもりといった作用を引き起こします。

 

〇天王星(Uranus)

キーワード:変化・自由・改革・オリジナリティー・IT産業

占星術での天王星の意味は革新・型破りの星という意味を持ちます。天王星が発見された時にフランス革命やアメリカ独立運動が起こりました。このことから古い体質や殻を壊す革新的なエネルギーを象徴しています。また産業革命も意味しておりITやインターネットは天王星の申し子とも言えるでしょう。その事から天王星のエネルギーがプラスに働くと、研究者やIT・発明といった分野で活躍する機会が与えられるでしょう。また天王星のエネルギーがマイナスに働くと人生において波乱やテロといった突発的な事件や事故といった作用に影響を受けやすくなります。

 

〇海王星(Neptune)

キーワード:夢・理想郷・神秘・宗教・インスピレーション・欺瞞・薬物

占星術での海王星の意味は不確かで目には見えない理想や夢やビジョンといった意味になります。時代背景としてはヨーロッパにおけるアールヌーボーに代表される華麗な芸術作品やオカルティズムや神智学といった神秘的な思想が人気を博した時代でもありました。海のように青く神秘的な海王星にふさわしいといってもいいでしょう。海王星がプラスのエネルギーとして作用すると芸術家や精神世界をとおして理想の世界を創りあげます。また海王星のエネルギーがマイナスに作用すると詐欺や妄想といった現実逃避の世界へ逃げ込むことなどが暗示されています。

〇冥王星(Pluto)

キーワード:強制的な終わり・死と再生・極限・権力・核・闇・孤独

占星術での冥王星の役割は破壊と再生という意味になります。天文学上は準惑星として降格されましたが占星術では非常に重要な役割を意味しています。時代背景としては核実験の成功と世界大恐慌などいずれにしても無から有へといった大変革を余儀なくされた時代背景があります。個人のホロスコープにおいても重要な意味を本人にもたらし、根本的に人生が変革する場合やテーマや出来事を色濃く暗示しています。